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アメリカで活動する日本人ダンサー [舞踏]

先程YouTube でバロック舞踏を色々検索していたら、何と日本人男性ダンサーがバロック舞踏を踊っている動画を見つけました。踊っている方は、<福田純一氏>。アメリカで活動しておられるそうです。

http://youtu.be/em6KuXCptPg

http://youtu.be/A6ZhOgN1UKg

彼を指導したのは、Catherine Turocy との事。彼女はNewYork Baroque Dance company のディレクターです(僕は、彼女の踊りを20年程前見た事があります)。

Catherine Turocy

http://youtu.be/bq1pZhJ2EKs

福田氏は、高校生三年生の時にデトロイトに渡り、ジャズとストリート・ダンスを学び、その後、ボストン・コンサバトリーに入学し、様々なダンスを学びました(彼の詳しいプロフィルを知らないので、断言は出来ませんが、クラシックバレエのトレーニングも受けた筈です)。現在は、ブグリッジ・フォアマン・ダンス・カンパニーとペリ・ダンスアンサンブルに在籍しているそうです。彼自身の好きなジャンルのダンスは、コンテンポラリーだとか。

ストリート・ダンスやコンテンポラリーに活動の重心を置いているダンサーは、バロック舞踏に関心を殆ど向けないと思いますが、福田氏は違うのですね。彼の踊りには、ややクラシックバレエに近い動きが見られますが、そう言う事よりも、日本人男性ダンサーが、積極的に、バロック舞踏にも取り組んでいる事自体、高く評価したいと思います。僕も、頑張ってバロック舞踏を勉強し続けようと、思いました。

arata

脹脛を痛めました。 [健康]

昨日の午前中、ダンスの練習をしている最中、右脹脛を痛めました。身体が鈍っているなと感じていたので、身体を柔軟にしようと、練習を始めました。いつものようにストレッチから始め、plie・eleve の練習を繰り返し、身体が温まったところで、本格的にステップの練習に入りました。

やり始めて20分位経った時に、右脹脛に違和感を感じ、<やばい>と思った時には、右脹脛に<ピシッ>と言う痛みが走りました。少しでも右脚を動かすと、痛くてどう仕様もありませんでした。こうなれば、踊りの練習を止めざるを得ません。直ぐに、近所の整骨院に治療の予約を入れ、後は寝てました。

11月の下旬に踊りたい作品の個人レッスンを受ける予定なので、それまでに脚を治しておかなければなりません。脚が治るのかどうか焦りを感じていますが、今無理をすると完治に時間が掛ってしまうので、脚に負担が掛らないように、歩き方に気を付けています。

整体士曰く、<脹脛の筋の一部分が切れているので、それがくっつくまで脹脛を伸ばさないように、またアイシングをコマ目にやって下さい>との事。身体のほんの小さな部分が故障しても、身体全体に大きな影響を及ぼすのですね。身体の造作の不思議さを感じます。

兎に角、今は踊りたい気持ちを抑えて、治療に専念します。

Nino Machaidze [音楽]

一ヶ月ほど前に購入して聴かずじまいだった、グルジア出身の新進ソプラノ歌手Nino Machaidze のリサイタルCDを聴き通しました。先程聴いた、E.Matthews とレパートリーは重なるようですが、Machaidze の声は身体全体から響いてくるややspinto掛った声で、歌唱のスケールも一回り大きく、将来Verdi後期以降(既にGilda やLaurettaを手掛けています)の作品にもレパートリーを広げる可能性がありそうです。1983年生まれと言う事ですから、現在、まだ28歳。スカラ座の研修所で勉強して、2007年にDonizetti の<La fille du regiment>のMarie をスカラ座で演唱してデビューと言う事ですから、凄い実力を持っている事が判ります。

Nino Machaidze 2.jpg

ただ、言葉の発音にやや癖があり、言葉を重要視している聴き手からは、辛口の批評が出されそうです。それでも、この若さでこれだけ完成度の高い歌唱を聴かせてくれるのだから、今の時点の無責任な批判は、的外れだと思います。



西ヨーロッパ音楽は、やはり西ヨーロッパ人が手掛けるのが良いと言う思い込みは、もう時代遅れですね。良い教育・訓練を受けた人材は、その人が一番惹かれるレパートリーを選ぶ権利・自由を持つと思います。これからも、世界各地から国・人種を超えた素晴らしい人材が出現するでしょう。逸材の出現を見ると、まだまだ音楽を聴く事は止められません。

arata

Emma Matthews [音楽]

二週間前ほどに入手したEmma Matthews のリサイタルCD を、今日全曲聴き通しました。彼女の声は、暖かみのあるSoprano lirico ですが、可也声域が広く、至難な装飾技巧を完璧に身に付けており、また抒情的な歌から劇的な歌迄、鮮やかに歌いこなす幅広い表現力を持っています。
普通、Coloratura の歌を聴くと、如何しても華麗な装飾ばかりに耳が引き付けられてしまいますが、彼女の歌は、どんなに難しい装飾技巧を要求される歌であっても、とても音楽的なのです。彼女の歌には、装飾技巧を取り払ったとしても、十分に聴く人の心を惹き付けるしっかりした音楽があると感じました。彼女は1970年生まれと言う事ですから、今年41歳、声楽家として、絶頂期でしょう。今迄、彼女を知りませんでしたが、彼女を知って良かった思いました。

Emma Mtthews.jpg



最近、聴く人を装飾技巧で吃驚させるより、装飾技巧を表現に用いて、歌そのものを聴かせる歌手が増えてきましたね。その20世紀に於ける最初の例は、言うまでもなくMaria Callas ですが、彼女の歌の変革が漸く声楽界に広く行き渡ったと感じます。
このCD は一枚で4200円もしましたけど、購入して良かった思える・聴くに値するCD だと思います。大切にしたいCD が一枚増えました。


古楽器演奏会 [音楽]

昨日、古楽演奏会で演奏しました。18世紀のハンブルグに纏わる作曲家達の作品を選んで、プログラムを作りました。編成は、チェンバロ・バロックヴァイオリン・バロックヴィオラ・ヴィオロンチェロアッラスパラの四つの楽器(ソロでクラヴィコードもありましたが)。僕にとって室内楽は久し振りだったので、緊張はしましたけど、勉強になる事が沢山ありました。

演奏会は、只楽器を弾くだけでなく、ハンブルグの街の由来や、その周辺の都市の話、作曲家の話、楽器の説明等を、演奏の間に挟みながら進行しました。僕にとっても興味深い話でしたが、お客様にも興味深い話だったと思います。だから、退屈せずに演奏会を楽しまれたと思います。

演奏に関しては、反省点は沢山ありますが、取り敢えず、無難に進行した事だけでも、良しとしたいです。古楽器を使ってお客様の前で正式に弾く事は、僕にとって初めての事でしたから。つまり、昨日の古楽演奏会は、僕の古楽器奏者としてのデビューだったのです。楽器の音を響かせるだけで終わってはいけないので、楽曲全体のシェイプ・音のキャラクター・フレージング・装飾音の付け方を考えなければならず、そちらの方の練習が大変でした。でも、それを勉強したお蔭で、音が持っているキャラクターを以前より理解出来るようになりました。それが今回の演奏会の大きな収穫でしたね。

同じメンバーで二回目の演奏会が出来るかどうかは未定ですが、実現出来るようにメンバーは考えています。僕も、また古楽演奏会で演奏したいので、これからも、古楽器の練習を続けたいと思います。

arata

Die Forelle [音楽]

古楽や、ラテン系の言語の作品ばかりを聴いていると、時折、ドイツ語圏の作品を聴きたくなります。その代表が、Schubert の<Die Forelle>です。Schubert 以外書く事が出来なかった、流麗で知的な旋律に耳が惹きつけられます。2分前後の短い時間の中で、雄弁なドラマが描かれるところにも、魅力を感じます。



この曲は、Schubert自身が、ピアノ五重奏曲に編曲していますね。この曲も素敵です。



この<Die Forelle>は、当時多くの人々に親しまれたようで、他の作曲家にも、影響を及ぼしたようです。Franz Liszt がこの<Die Forelle>のヴァリエーションを書いています。



時には、ドイツ語の美しさにも触れるべきですね。

arata

Menuet [舞踏]

来年のダンス発表会に向けて準備を進めていますが、中々振り付けが頭に入ってくれません。年齢の所為にしたくは無いのですが、やはり、記憶力の衰えを感じます。でも、<千里の道も一歩から>と言う諺通り、何事も一歩を踏み出さなければ、始りません。覚え直しを何度も繰り返して、身体に踊りを覚えこませなければなりません。今、取り掛かっているのが、Menuet for Mrs. Santlow です。

普通、Menuet はカップルで踊られるものですが、ソロ用に作られたMenuet も少数ながら存在します。どちらのMenuet にしても、音楽は、2小節で一単位、ステップは1拍目と3拍目にアクセントが来ます。つまり、踊りには、ステップの中でへミオラが生ずるのです。

Pas de Menuet



それを感じながら踊るのは、結構難儀な事ですが、Menuet に於ける音楽のアクセントと、踊りのアクセントのズレから生じる微妙な不安定さこそ、Baroque らしさと言えるでしょうか。Menuet で使われるステップの中には、音楽のアクセントと一致するものありますが、多くは使われません。音楽と一致する安堵感を避けているようにも感じられますね。Menuet は普通に考えられているよりも、ずっと複雑に構成されているのです。

参考にしたくて、今、取り組んでいるMenuet performed by Mrs.Santlow の動画を探しましたが、一つだけ見つかりました。



他にもソロ用のMenuet を探したら、何と男性ソロ用のMenuet の動画を見つけました。Louis XIVの時代の卓越した男性舞踏家 M.Ballon の為に作られたMenuet です。観ると、このMenuet には、Menuet 特有の<Pas de Menuet>が用いられていません。これは非常に珍しい事です。Menuet の音楽を使ってChaconne を踊っているようです。でも、踊りの雰囲気は、Menuet なのです。これを踊っている舞踏家が、Menuet を熟知しているから出来た事なのでしょうね。舞踏譜さえあれば、僕もこのMenuet を踊ってみたいですね。何処かに所蔵されているのでしょうけれど、探し出すのは困難かもしれません。でも、踊りたいなぁ。



arata

Brian Asawa の最近の歌。 [音楽]

Haute-contre が好きなので、Haute-contre の話題が続きます。
最近の日本では、やや知名度が下がってきましたが、優れたHaute-contre に日系アメリカ人Brian Asawa がいます。最近、余り状況が伝わってこないので、YouTube で検索したら、沢山動画が出てきました。日本に情報が伝わってこなかっただけなんですね。最近の演奏と思われる動画を掲載します。





外見は、流石にオジサンになったなぁ、と思いますが、声や技巧、音楽表現は、相変わらず見事なものです。特に声が若い頃より練り上げられているのには、驚きます。彼は、息の長い活動をして欲しい歌手の一人ですね。

arata

the flames of Paris の宮廷舞踏場面 [舞踏]

先日、2008年にモスクワボリショイ劇場で上演されたバレエ<The flames of Paris>のDVD を購入しました。この公演は、初演のV.Vainonen 版の振り付け・演出を元に、現在のボリショイバレエ団の芸術監督Ratmanskyが新しく改訂したものです。初演版を知らないので比較出来ませんが、革命は、人民にとって前進である事には違いないけれども、その中で、王党派は勿論、人民側にも苦い苦しみを味わう人もいた事を、乾いた眼差しで描いていたように思います。

僕が興味を持って観た場面は、Louis XVI の王宮で繰り広げられた、舞踏会の場面でした。この中で貴族達は、Contre danse を踊りますが、可也Ballet classique の技巧を交えたものでした。また、舞踏会の中で宮廷舞踏家達に依って踊られるバレエシーン<Armide>は、そのままBallet classiqueでした。YouTube でこのシーンを探しましたが、見つかりませんでした。でも、30年程前の記録になりますが、Vainonen 初演版のものと推測される動画を見つけたので、掲載します。



この中の女性ヴァリアシオンは、ヴァイオリンをある程度習った事のある人なら誰でも弾いた事のある、Lully 作曲(とされている)のGavotte の音楽に振り付けられています。ヒストリカル・ダンスの見地から見れば、このヴァリアシオンの振り付けにGavotte の片鱗を全く見つけられませんが、Vainonen 自身、然程史実に基づいた振り付けは必要ないと考えたのかも知れません。この作品が初演されたのが1933年ですから、貴族社会への憎悪がまだまだ根強い時代、またソ連では、ヒストリカル・ダンスの研究が無かった時代に、この場面に正確なヒストリカル・ダンスを再現せよと言う方が、無茶というもの。僕は、この場面の踊りを初演当時の枠の中で考えられた宮廷舞踏のデフォルマシオンとして、観ました。

皆さんは、この踊りを如何お感じなるでしょうか。

arata

Tchaikovsky Pas de deux [舞踏]

僕は、古楽・Opera以外にも好きな芸術を持っています。それは、Balletです。ストーリー物の全幕バレエも好きですが、小品と呼ばれるストーリーの無い舞踏技術を見せるものも好んでいます。その中で一番好きな作品は、<Tchaikovsky Pas de deux>と呼ばれる作品です。この作品は、元々Tchaikovsky が<Le lac des cygnes>の第3幕Odile とSiegfried のGrand pas de deuxの為に作曲した音楽に、George Balanchine が振り付けをしたもので、男女のソリストが、持てる舞踏技術の最大限をこれでもかと披露する作品です。それでいて、観る側にアクロバティックな印象を与えず、清々しさを感じさせるのは、Balanchine の巧みな振り付けとその構成技術の高さの所以でしょう。僕が観た中で特に印象深かった映像を紹介します。







作曲者の意図とは全く違う性格を持ってしまった作品でも、優れた作品は、人の心を惹きつけて止みませんね。

arata
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